管谷怜子のブログ

はじめまして。福岡を中心にピアノ演奏活動とフリューゲル音楽教室を主宰しています。ホームページはhttp://ryoko-sugaya.com

第9回 J.S.バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会のおしらせ

前回の第8回(2016年9月)からだいぶ時間が経過してしまいましたが、第9回は4月16日(日)に開催することになりました。

 

今回はイギリス組曲第4番と第6番、そして後半はブゾーニ編曲のバッハ作品、「ファンタジー、アダージョとフーガ」、そして「シャコンヌ」をお楽しみいただきます。

 

私事ですが、長年在籍していました慶應義塾大学を今春、無事に卒業することができました。昨年は論文の執筆に追われていまして、それもあって今回は通常2月に開催していた「バッハ連続演奏会」を4月に変更させていただいた次第です。

 

慶應では、決して音大では勉強できなかった一般的な科目もたくさん勉強することができ、わずかながら視野を広げることができたかなと思っています。

 夏はスクーリングで集中して講義を受けたり、レポートの締め切りに必死に徹夜したり、そして卒業論文の執筆(‥これがなにより大変でしたが、とても貴重な勉強をさせていただきました。お世話になりました福田弥先生、井口正俊先生、厚くお礼申し上げます)一年がかりで取り組みました。

 

 卒業論文のテーマは「ブゾーニとぺトリによるバッハ作品の校訂の比較研究」です。やはり私のライフワークであるピアノとバッハをかけて、「バッハをピアノでいかに演奏するべきなのか」という大変大きなテーマから、絞りに絞ってブゾーニの校訂や編曲について掘り下げていくことにしました。

 論文執筆のきっかけでブゾーニの作品を是非演奏してみたいという思いに駆られまして、今回はブゾーニの編曲をプログラムに取り入れることにしました。

 バッハオリジナルの作品とブゾーニのロマン派的なバッハ像を存分に含ませたブゾーニ編曲のバッハ作品と、プログラムの中での対照的な響きを楽しんでいただけるようにと考えて、ただいま準備を重ねております。

 

 また、今回は自宅のピアノを日時計の丘ホールに運び込んで、いつもの「ブリュートナー」ではなく、「シュタイングレーバー」で演奏いたします。

 

 ほとんど日本では親しまれていない「シュタイングレーバー」ですが、スタインウェイやベヒシュタインに並ぶ質のよい、そして生産量の少ない貴重なピアノでもあります。

豊かな音、ボリュームのある柔らかくまろやかな響きを特徴としている楽器です。何ともいえない軽やかな音色から、電光石火の如く唸りあげる衝撃的な音まで、ダイナミックな表現が可能です。

こちらもまたお楽しみになさってください。