管谷怜子のブログ

はじめまして。福岡を中心にピアノ演奏活動とフリューゲル音楽教室を主宰しています。ホームページはhttp://ryoko-sugaya.com

モーニングコンサート&トークのご案内

 さて、このたび9月9日(日)に開催されます「モーニングコンサート&トーク」に出演させていただくことになりました。

世界の国々の代表的なピアノ作品を少しずつ取り上げて、音楽でそれぞれの雰囲気や特徴を聞き比べながらお楽しみいただければと選曲いたしました。日本~ドイツ~イタリア~フランス~スペイン~アメリカと世界旅行のように巡っていきます。

ご多用中とは存じますが、ぜひご来場くださいますようによろしくお願い申し上げます。

 

管谷怜子演奏曲目は、

ドイツ:主よ人の望みのよろこびよ

イタリア:スカルラッティピアノソナタ

フランス:月の光

スペイン:アンダルーサ

アメリカ:ラプソディインブルー

日本:春の海

 

鬼塚有紗さん(フルート)&窪田修子さん(ピアノ)

《フルートソナタ》(プーランク)他

安達まりなさん(クラリネット

《ソロデコンクール》(ラボ)

の演奏もお楽しみに!

 

こどものための音楽鑑賞教室「ピアノで世界を旅しよう」

 

今回はスペシャル企画です!

「ピアノで世界を旅しよう!」

 

 ヨーロッパのクラシック音楽(イタリア、フランス、ドイツ、スペインの音楽)と、アメリカ、日本の音楽を演奏します。音楽で、世界のくにぐにへ一緒に旅してみましょう!

 

日時:2018年9月1日(土)朝10時10分~11時

        2日(日)朝10時10分~11時

           2日(日)朝14時10分~15時

会場:フリューゲル・サロン

会費:500円

演奏:管谷怜子

お問合せ:ryon11075@yahoo.co.jp または、090-1192-0158(管谷)まで

 

曲目:

ドイツ:主よ人の望みのよろこびよ(バッハ)

イタリア:ピアノソナタスカルラッティ

フランス:月の光(ドビュッシー

スペイン:アンダルーサ(グラナドス

アメリカ:ラプソディインブルー(ガーシュイン

日本:春の海(宮城道雄)

 

フリューゲル音楽教室の新しい試み②

 音楽の知識と聴く感性の向上のために「こどものための音楽鑑賞教室」もスタートしました。2か月に1回、土曜日曜朝に、フリューゲルサロンにて開催します。定員は一回につき6名です。告知はブログでもしてまいりますので、参加希望の方はぜひメールか電話にてお気軽にお問合せ下さいませ。

 テーマは

①「バッハ」「ベートーヴェン」など、作曲家の生涯を勉強しながら鑑賞   するもの、

②「バロック」「クラシック」「ロマン」など、時代にフォーカスして、音楽の様式や特性を勉強するもの、

③「良い演奏とは何か?」「音が美しいってどういうこと?」など、演奏や解説を通して一緒に考えていくものなど

 

を計画しています。

 

 ピアノ音楽は言葉を使わない物語です。鑑賞教室では、いろいろな豆知識とともにピアノ演奏を聴きながら、子供たち自身に様々なことを感じ取ってもらいたいと思っています。最初は「わからないからつまらない」「退屈」と感じるかもしれませんが、それでも「聞いてみる」「知ってみる」ということがとても重要です。聴き続けて耳が肥えていくと、子供たち自身の音楽性が育ちます。一見遠回りのようですが、「聴く」ことは「弾く」ことと同じくらい大切な勉強です。鑑賞教室は2か月に一回、土曜日曜に予定しています。ご多用な中とは思いますが、ぜひ続けてご参加くださいますようにお願いします。

 こどもたちの「音楽性」「センス」を養うためにも、ぜひ鑑賞教室や演奏会や子供たちをお連れ下さい。

 日本では音楽は学問とは切り離されて「娯楽」のひとつのような扱いを受けますが、欧米では古くは古代ギリシャの時代から、音楽は哲学や数学と肩を並べる高尚な学問であり、高度で創造的芸術です。こどもたちにも、ただ音を出すお稽古としての「ピアノ」にとどまらず、その先に深い感動やクリエイティビティに満ちた世界があることを垣間見てほしいと願っています。

フリューゲル音楽教室の新しい試み①

 フリューゲル音楽教室では、生徒の皆様やそのほかご興味のある方々へさらなるテクニック向上と絶対音感を養うために、「スケール・ソルフェージュ検定」をはじめました。

 

 そもそも、テクニックとは何のことでしょうか。それは指の強さ(打鍵力)、速さ(瞬発力)、そしていつまででも指が動かせること(持久力)です。スポーツで筋肉をつけるのと同じで、繰り返し絶え間なくスケールの練習をしなければ強い指は作れません。不思議なことに強い指ができると、pやppの小さな音も美しく出すことが出来ます。指の力がなければ、大きな音も小さな音も出せません。

 そして、音感を養うための「聴音」も実施します。はじめは一つずつ音符を聞いて書きとっていきます。だんだん難易度が上がると和音を書きとったり、メロディの書き取りは音だけでなくリズムも書き取ります。そして、大譜表(ト音記号とへ音記号の二段譜)の書き取りへと進めていきます。

 最後に「初見演奏」は8小節~16小節の楽譜を、30秒間読み取って、両手で楽譜を見ながら間違えないように弾いてみるという課題です。初見を鍛えると、譜読みのスピードがとても速くなります。

グレード

スケール

オクターブ

出題数

聴音(小節)

初見演奏

10A

ハ長調

1

1

単音5

B1

10B

ハ、ト、ヘ長調

2/4※

1

単音5

B1

9A

ニ、イ、ホ、ロ長調

1

単音10

B2

9B

変ロ、変ホ、変イ、変ニ長調

1

単音10

B2

8A

イ、二、ロ、ホ短調

1

和音5

B3

8B

ト、ハ、ヘ、変ロ短調

1

和音10

B3

8C

嬰へ、嬰ハ、嬰ト短調

1

メロディ4

B4

7A

#1~6 長調

2

メロディ4

B4

7B

♭1~6 長調

2

メロディ4

B4

6A

#1~6 短調

2

メロディ8

B5

6B

♭1~6 短調

2

メロディ8

B5

5A

#♭2つまで 長調(♩=120)

4

2

大譜表4

H1

5B

#♭2つまで 短調(     〃 )

2

大譜表4

H1

4A

#♭6つまで 長調(     〃 )

2

大譜表8

H1

4B

#♭6つまで 短調(     〃 )

2

大譜表8

H1

3A

#の調すべて( ♩=160 )

2

4声体

任意

3B

♭の調すべて(     〃   )

2

4声体

任意

2

すべて(     〃   )

3

4声体

任意

1

すべて(     〃   )

5

4声体

任意

 

 

 

 軽暖の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

 さて、5月20日(日)に日時計の丘ホールで《管谷怜子ピアノリサイタル~名曲の調べ~》を開催することになりました。一度は聞いたことのある作品をあつめて、また、バロックから印象派や現代まで幅広く楽しんでもらえるように選曲しました。今までバッハを中心に活動してきましたので、いろいろな作曲家の作品を一度に取り上げるのは私にとっても大変新鮮な思いです。それぞれの作曲家の特性・魅力を引き出せるように、そして皆様に楽しんでいただければと思っております。

ご多用中とは存じますがぜひ足をお運びくだされば幸いです。

 

               記

 

2018.5.20(日)15:00開演14:30開場

日時計の丘ホール 福岡市南区柏原3-34-41

 

チケット一般:2,000円 学生:1,000円

 チケットお問い合わせ 090-1192-0158(管谷) 080-3960-4415 (井口)

 

~PROGRAM~

J.S.バッハ:イギリス組曲第3番ト短調BWV808

ショパン:別れのワルツ

ショパンマズルカ第22,23番op.33-1,2

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

ラフマニノフ:ヴォカリーズ

ベートーヴェンピアノソナタ第23番へ短調OP.57

 

モーニングコンサート&トーク久々の出演です!

ここ数日はほんのわずかに気温が上ってきました。それでも我が家のご近所の子供たちが作った雪だるまはいまだに残っています。

 

さて、本当に久々に西鉄大牟田線「高宮」駅上の「高宮アミカス」にて、毎月開催されている「モーニングコンサート&トーク」に出演することになりました。

このコンサートシリーズ、福岡で活躍する演奏家たちが多数出演する楽しいコンサートなのですが、今年で20周年、歴史のあるコンサートシリーズなのです。私も福岡で演奏活動を始めてから、たびたび出演させていただいております。

今回は、教え子の玉眞理沙さんとピアノ連弾で皆様にお楽しみいただければと思います。チャイコフスキーくるみ割り人形」や、フォーレの「ドリー」、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」など、名曲ぞろいのプログラムです。

連弾は二人の音楽上の呼吸や対話が一番の魅力です。調和したり勢いがせめぎ合いながら、一つの音楽を創り上げていきます。ピアノソロとはまた違うピアノの楽しみ方を皆様と共有できればと思っております。

また、ギターソロの岩松知宏さんによる、「タンゴ・アン・スカイ」(R.ディアンス)etc. もお楽しみに!!

どうぞご来場ください。

 

~~~

日時:2018年2月11日(日)10:15~

会場:高宮アミカス

「第10回J.S.バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会」ご来場ありがとうございました

 たくさんのみなさまにご来場いただきまして心よりお礼申し上げます。

 今回は福岡ハイドン弦楽四重奏団コントラバスの武冨祐子さんを迎えて、念願のピアノ協奏曲第2番、第5番を演奏するとができました。

ご来場のみなさまからいろいろな反響をいただきました。クライマックスであるピアノ協奏曲や、「シャコンヌ」は特に印象深く楽しんでいただけたようでとてもうれしく思います。さらには前半のプログラムで演奏した「トッカータニ長調」はそれほど頻繁に演奏される曲ではないのですが、「とても感動的な演奏だった」とうれしい感想をいただいたりしました。

 バッハと聞くと、ショパンなどロマン派の作品と比べて、堅苦しくて一辺倒で退屈と言った先入観、またピアノを習っていたときにバッハが苦手だったのでその苦手意識の印象が強いという方もたくさんいらっしゃると思われますが、今回の演奏会はそんな印象を覆す機会になったならば、これほどうれしいことはありません。

バッハは堅苦しいという印象は、これは自信を持って間違いといえます。

 バッハほど、多彩で柔軟性に富む作曲家は皆無です。さすが「音楽の父」といわれるだけあって、どのような解釈でも、ひいてはジャズでもポピュラーに編曲されてもバッハはすばらしいです。そんな普遍的な音楽はもうこれから誕生しないかもしれません。(誕生してほしいですが…)

 バッハについての知識や曲に対する蘊蓄などなくても、さらに言えば「こう弾かなければ正解ではありません」などという、それこそ堅苦しい視野の狭い理屈は抜きにして、純粋に音楽を味わうことをみなさまとともに共有できることこそが、音楽の真なる価値なんだと改めて強く思います。

 少々理屈っぽい文章になってしまいましたが、

改めてご来場ありがとうございました。これからも末永くどうぞよろしくお願い申し上げます。