管谷怜子のブログ

はじめまして。福岡を中心にピアノ演奏活動とフリューゲル音楽教室を主宰しています。ホームページはhttp://ryoko-sugaya.com

「第10回J.S.バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会」ご来場ありがとうございました

 たくさんのみなさまにご来場いただきまして心よりお礼申し上げます。

 今回は福岡ハイドン弦楽四重奏団コントラバスの武冨祐子さんを迎えて、念願のピアノ協奏曲第2番、第5番を演奏するとができました。

ご来場のみなさまからいろいろな反響をいただきました。クライマックスであるピアノ協奏曲や、「シャコンヌ」は特に印象深く楽しんでいただけたようでとてもうれしく思います。さらには前半のプログラムで演奏した「トッカータニ長調」はそれほど頻繁に演奏される曲ではないのですが、「とても感動的な演奏だった」とうれしい感想をいただいたりしました。

 バッハと聞くと、ショパンなどロマン派の作品と比べて、堅苦しくて一辺倒で退屈と言った先入観、またピアノを習っていたときにバッハが苦手だったのでその苦手意識の印象が強いという方もたくさんいらっしゃると思われますが、今回の演奏会はそんな印象を覆す機会になったならば、これほどうれしいことはありません。

バッハは堅苦しいという印象は、これは自信を持って間違いといえます。

 バッハほど、多彩で柔軟性に富む作曲家は皆無です。さすが「音楽の父」といわれるだけあって、どのような解釈でも、ひいてはジャズでもポピュラーに編曲されてもバッハはすばらしいです。そんな普遍的な音楽はもうこれから誕生しないかもしれません。(誕生してほしいですが…)

 バッハについての知識や曲に対する蘊蓄などなくても、さらに言えば「こう弾かなければ正解ではありません」などという、それこそ堅苦しい視野の狭い理屈は抜きにして、純粋に音楽を味わうことをみなさまとともに共有できることこそが、音楽の真なる価値なんだと改めて強く思います。

 少々理屈っぽい文章になってしまいましたが、

改めてご来場ありがとうございました。これからも末永くどうぞよろしくお願い申し上げます。