管谷怜子のブログ

はじめまして。福岡を中心にピアノ演奏活動とフリューゲル音楽教室を主宰しています。ホームページはhttp://ryoko-sugaya.com

『朝倉に祈る会Ⅳ 管谷怜子ピアノリサイタル』ご来場ありがとうございました。

夏の名残を感じるほどの暑さのなか、『朝倉に祈る会Ⅳ 管谷怜子ピアノリサイタル』にご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

 

復興支援を目的としたコンサートでしたので、朝倉産の新米やお野菜、果物などの販売もあり、和気藹々とした楽しい会になりました。少しでも演奏でお役に立てたことがとてもうれしかったです。

 

鞭ホールを主宰されている鞭みちこ先生は、私の高校時代の先生でした。高校時代からずっと何十年も私の演奏を聴き続けていただき心から温かく応援してくれることは、大変ありがたいことだと思います。

 

このようなアットホームな演奏会をする機会は今まであまりなかったのですが、これからはこのようなサロンコンサートも積極的に出演していきたいと思います!

 

 

あさくらに祈る会Ⅳ 管谷怜子ピアノリサイタルのごあんない

九州北部豪雨から3ヶ月が経とうとしています。被害にあわれた方々に改めてお見舞い申し上げます。

 さて、このたび10月9日(月祝)に朝倉の鞭ホールにて、災害支援の演奏会を開催することになりました。鞭ホールは、私の高校時代の声楽・合唱の先生であられた鞭みちこ先生の主催している音楽ホールで、私は今回初めて訪れます。今回このような災害に際して、演奏会のお誘いをいただいて大変ありがたく思っています。それと同時に、一人でも多くの人に楽しんでいただけるように、精一杯演奏したいと思います。

 

 プログラムは、

 

バッハ:フランス組曲第4番BWV815

スヴェーリンク:我が青春は過ぎ去りぬ

ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル

ブラームス:間奏曲op.118-2

シューマン/リスト:献呈

ショパン夜想曲

バッハ/ブゾーニシャコンヌ

 

です。バロック初期の作品からロマン派を経て20世紀の作品まで、ノスタルジックで多彩な表情を持つ作品を中心に選曲しました。

最後のシャコンヌは聞きごたえのある超絶技巧とダイナミックであり、また繊細な表情を湛えた大曲です。

演奏会では少し解説をお話しながら、聴いていただきたいと思っています。

 

連休中の何かとご多用かと思いますが、ぜひご来場くださいませ。

 

 

『第9回 バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会』ご来場まことにありがとうございました

第9回もたくさんの方々においでいただき、本当にありがとうございました。今回はブゾーニのバッハ編曲作品を取り上げたこと、さらにピアノもいつものブリュートナーではなく、シュタイングレーバーを使用したこともあって、いつもとは異なる時代観や音色をお楽しみいただきました。

 

イギリス組曲も残すところ第3番のみとなりました。今回演奏した第4番、第6番は比較的演奏される機会の少ない作品で、解釈や舞曲同士の流れ方にはまだまだ工夫の余地があったかとも思いますが、滅多と聴けない滋味な作品を取り上げることは全曲連続演奏会ならではの楽しみでもあります。

 

 そして、今回はなんといっても、ブゾーニ編《シャコンヌ》が強烈なインパクトを持って聞いていただけたことと思います。演奏者自身も《シャコンヌ》のもつ、強烈でゆるぎない底深いエネルギーみたいなものに半ば圧倒されながら、演奏しました。このような作品は自分自身が興奮していながら、半分は冷静で虎視眈々と弾き進めなければなりません。大変精神的な熟達度を求められなと改めて実感しました。

 

さて、次回第10回は、FFGホールで、ハイドン弦楽四重奏団とのコンチェルトをメインに計画しています。そして第10回でも今回演奏した《シャコンヌ》を演奏する予定です。FFGホールの広い空間に響き渡る《シャコンヌ》の世界をお楽しみいただければと思っています。

 

これからも、『バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会』をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

第9回 J.S.バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会のおしらせ

前回の第8回(2016年9月)からだいぶ時間が経過してしまいましたが、第9回は4月16日(日)に開催することになりました。

 

今回はイギリス組曲第4番と第6番、そして後半はブゾーニ編曲のバッハ作品、「ファンタジー、アダージョとフーガ」、そして「シャコンヌ」をお楽しみいただきます。

 

私事ですが、長年在籍していました慶應義塾大学を今春、無事に卒業することができました。昨年は論文の執筆に追われていまして、それもあって今回は通常2月に開催していた「バッハ連続演奏会」を4月に変更させていただいた次第です。

 

慶應では、決して音大では勉強できなかった一般的な科目もたくさん勉強することができ、わずかながら視野を広げることができたかなと思っています。

 夏はスクーリングで集中して講義を受けたり、レポートの締め切りに必死に徹夜したり、そして卒業論文の執筆(‥これがなにより大変でしたが、とても貴重な勉強をさせていただきました。お世話になりました福田弥先生、井口正俊先生、厚くお礼申し上げます)一年がかりで取り組みました。

 

 卒業論文のテーマは「ブゾーニとぺトリによるバッハ作品の校訂の比較研究」です。やはり私のライフワークであるピアノとバッハをかけて、「バッハをピアノでいかに演奏するべきなのか」という大変大きなテーマから、絞りに絞ってブゾーニの校訂や編曲について掘り下げていくことにしました。

 論文執筆のきっかけでブゾーニの作品を是非演奏してみたいという思いに駆られまして、今回はブゾーニの編曲をプログラムに取り入れることにしました。

 バッハオリジナルの作品とブゾーニのロマン派的なバッハ像を存分に含ませたブゾーニ編曲のバッハ作品と、プログラムの中での対照的な響きを楽しんでいただけるようにと考えて、ただいま準備を重ねております。

 

 また、今回は自宅のピアノを日時計の丘ホールに運び込んで、いつもの「ブリュートナー」ではなく、「シュタイングレーバー」で演奏いたします。

 

 ほとんど日本では親しまれていない「シュタイングレーバー」ですが、スタインウェイやベヒシュタインに並ぶ質のよい、そして生産量の少ない貴重なピアノでもあります。

豊かな音、ボリュームのある柔らかくまろやかな響きを特徴としている楽器です。何ともいえない軽やかな音色から、電光石火の如く唸りあげる衝撃的な音まで、ダイナミックな表現が可能です。

こちらもまたお楽しみになさってください。

 

 

「奥の細道への誘ひ」ライブ、ご来場ありがとうございました

奥の細道への誘ひ」~朗誦ライブ~にたくさんのみなさまにご来場いただきまして心より感謝申し上げます。楽しんでいただけて私もとてもうれしく充実したライブになりました。

大穂雲さんのお腹の底から出る穏やかだけれども力のある声が、優しい陽の光の差し込む昼下がりの日時計の丘ホールに響いて、私も共演しながら心震える思いでした。

 

一見全く関連性のない芭蕉の言葉のリズムとピアノでのバッハやラモー、そしてリゲティクラシック音楽とがとても合っていてよかったと、選曲にもご好評いただきました。

正直選曲にはずいぶんと悩みまして何度か変更を重ねてきました。悩む中で、奥の細道の各段の内容や情趣を音楽に訳すとどんな感じだろうかと、ああでもないこうでもないといろいろ曲を弾いてみたりするのが、楽しくて楽しくて…。登場人物も和尚やら俳人仲間やら、子供もでてきて、曲を合わせていくうちに登場人物をとても身近に感じたりして…。

 

普段ピアノという言葉とは無縁の楽器に親しんでいる私にとって、言葉の内容と音楽をすりあわせていくというプロセスはとても新鮮でした。

 

この公演は一回限りで終わってしまうのはもったいない気持ちでいっぱいです。これっきりではなくてまた次回の公演が実現しますように!

 

ご来場本当にありがとうございました。

 

 

 

『奥の細道への誘い~朗誦ライブ~』のごあんない

2017年もあっという間に一月が過ぎ、少しずつ春の兆しを感じる季節になりました。

 さて、来る3月19日に、『奥の細道への誘い~朗誦ライブ~』にピアノ演奏で出演することになりました。朗読は福岡市で画家として活躍しておられる大穂雲さんです。私はバッハを演奏します。

 松尾芭蕉とバッハは一見かけ離れていますが、一緒に演奏するとテンポやリズムがしっくりいくのがとても心地の良いです。

 大穂さんは今回、病を乗り越えての公演、穏やかだけど言葉一つ一つにエネルギーと芭蕉に対する愛情を感じる大穂さんの声色は健在です。

 今回のプログラムは奥の細道第一段から第二十段まで、芭蕉が江戸を出発して、福島の鯖野までの道のりです。奥の細道は全部で六十二段、松島や平泉を周って、日本海側へと旅は続きます。交通手段が発達した現在から考えると、よくそんなに徒歩で移動できたものだと素朴に驚かされます。

 奥の細道といえば、学校の授業で冒頭部分、「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也」を暗唱させられたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。これはほんのさわりで、その先の壮大な旅が続く中で、人の情や、人生の哀れさや無常観を感じさせます。とても感慨深いものがあります。

 朗誦で奥の細道を体験する滅多にない朗誦ライブです。ぜひお越しください。

 

2017年3月19日(日)15:00開演 14:00開場

日時計の丘ホール

入場無料です。

お越しになられる方は、席に限りがありますので、

管谷までご連絡下さると大変助かります。