『奥の細道への誘い~朗誦ライブ~』のごあんない
2017年もあっという間に一月が過ぎ、少しずつ春の兆しを感じる季節になりました。
さて、来る3月19日に、『奥の細道への誘い~朗誦ライブ~』にピアノ演奏で出演することになりました。朗読は福岡市で画家として活躍しておられる大穂迢雲さんです。私はバッハを演奏します。
松尾芭蕉とバッハは一見かけ離れていますが、一緒に演奏するとテンポやリズムがしっくりいくのがとても心地の良いです。
大穂さんは今回、病を乗り越えての公演、穏やかだけど言葉一つ一つにエネルギーと芭蕉に対する愛情を感じる大穂さんの声色は健在です。
今回のプログラムは奥の細道第一段から第二十段まで、芭蕉が江戸を出発して、福島の鯖野までの道のりです。奥の細道は全部で六十二段、松島や平泉を周って、日本海側へと旅は続きます。交通手段が発達した現在から考えると、よくそんなに徒歩で移動できたものだと素朴に驚かされます。
奥の細道といえば、学校の授業で冒頭部分、「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也」を暗唱させられたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。これはほんのさわりで、その先の壮大な旅が続く中で、人の情や、人生の哀れさや無常観を感じさせます。とても感慨深いものがあります。
朗誦で奥の細道を体験する滅多にない朗誦ライブです。ぜひお越しください。
2017年3月19日(日)15:00開演 14:00開場
日時計の丘ホール
入場無料です。
お越しになられる方は、席に限りがありますので、
管谷までご連絡下さると大変助かります。
『第8回バッハ クラヴィーア作品連続演奏会』にご来場ありがとうございました
第8回もたくさんの方々においでいただき、厚く御礼申し上げます。
今回で《7つのトッカータ》BWV910-916をすべて演奏することができました。《7つのトッカータ》は、元々私にとって全くなじみのない作品でしたが、7曲それぞれが強烈なキャラクターを持っていて、これほど多様な表現が求められる作品だとは新しい発見でした。そして大好きな作品になりました。自由奔放な形式だけになかなか一つの作品としてまとめ上げるのは大変で、かなり演奏者の解釈の力量が問われる特異なジャンルだと思います。何年かたってもう一度《7つのトッカータ》を演奏するときは全然違う解釈をしてみたいです。
《イギリス組曲》第1番、第5番と弾き進めて参りましたが、次回の第9回演奏会では、《イギリス組曲》第4番、第6番を演奏する予定です。
まだまだ、イギリス組曲、パルティータ、平均律クラヴィーア曲集第2巻などたくさんの名曲が控えています。より精進してバッハ音楽の真の姿に少しでも近づいていければと思っております。
これからも『バッハ クラヴィーア作品連続演奏会』をよろしくお願いいたします。
2016年9月25日『第8回J.S.バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会』のごあんない
福岡では36度、37度と猛烈な暑さが続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、このたび9月25日15:00より『バッハ クラヴィーア作品全曲連続演奏会』(日時計の丘ホール)を開催いたします。このシリーズも2012年に始まり、今回で第8回を迎えます。皆様のご支援のおかげです。感謝申し上げますとともに、これからもお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
バッハの作品はもともとは、チェンバロ、クラヴィコードのために作曲されたものですから、現代ピアノで弾くときは現代ピアノに適合するための様々な工夫が要求されます。楽譜には記載されていないけれどピアノで演奏する場合には、装飾音やペダルなどを工夫することで演奏の可能性はぐっと広がっています。
私も一演奏者として、いつも苦心するのが「どう解釈して演奏するか」ということです。第1回から、演奏会のたびに少しずつ私自身の解釈の仕方も変化していますし、これからも変化していくでしょう。自分の感性を信じて、拙いながらも作品を仕上げていく作業は、たいへんですがとても楽しいものです。
第8回では《イギリス組曲》第1番、第5番、そして《トッカータ》嬰へ短調と《トッカータ》ハ短調、そして《羊は安らかに草を食み》(ペトリ編曲)を演奏いたします。クラヴィーア作品の中では比較的初期の作品を集めてプログラムを構成いたしました。若々しい活力のみなぎる作品に数々をお楽しみいただければ嬉しいです。
ぜひ皆様お誘いあわせの上、ご来場いただきますようよろしくお願い申し上げます。
記
日時:2016年9月25日(日)
15:00開演 14:30開場
会場:日時計の丘ホール
プログラム:バッハ/ペトリ:「羊は安らかに草を食み」
4月9日「管谷怜子ピアノリサイタル~バロックからロマン派への華麗なるピアにズムの変遷」ご来場ありがとうございました。
4月9日(土)「管谷怜子ピアノリサイタル~バロックからロマン派への華麗なるピアにズムの変遷」ご来場ありがとうございました。
那須野が原ハーモニーホールの、モダンな建物に圧巻でした。すばらしいオルガン、そして、音響がとても良くて、こんな音楽専用の本格的なホールが福岡にもあればいいのにな~と、とてもうらやましく思いました。
また、ちょうど桜が満開で、春爛漫といった陽気に恵まれました。
昨日の東京から連続して、しかもほとんど違うプログラムでの演奏会でしたので、体力的に大丈夫かなと少し不安ではありましたが、アドレナリンがワーッと出てくれたのでしょうね(笑)疲れ知らずで演奏会に臨むことができました。
なんといっても、プログラム後半は、お話を交えながら、ロマン派の作曲家の作品にふれていただきました。皆様、熱心に耳を傾けてくださって、とても気持ちよく楽しく演奏することができました。
会場まで足を運んでくださった皆様、ご来場まことにありがとうございました。
そして、主催してくださいました、ムジカハルモニアの金子様、那須野が原あーもニーホールのスタッフのみなさん、当日受付などでお手伝いくださいました皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
また皆様にお会いできるのを楽しみにしております!
「管谷怜子ピアノリサイタル~現代ピアノで彩るヴェーリンクからバッハまで」ご来場ありがとうございました
4月8日(金)「管谷怜子ピアノリサイタル~現代ピアノで彩るヴェーリンクからバッハまで」、たくさんの方ご来場くださいました。心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
関東の方だけではなく、地元福岡から、山梨から、仙台からと遠方からもいらしていただいて、感激でした。
非常に珍しいプログラムだったので、ほとんどの方が初めて聴く曲目だったと思いますが、「よい曲だった~」「良かった」と、ご好評いただきました。
知られざる名曲の数々のお株を下げることなく(笑)、無事に演奏会を終えることができて、ひとまずほっとしています。
これからも、バッハの連続演奏を続けて参ります。
まだまだ道半ば、さらに深く精進していきたいと思っております。
ご来場ありがとうございました。
東京公演「管谷怜子ピアノリサイタル」演奏プログラム
「管谷怜子ピアノリサイタル~現代ピアノで彩るスヴェーリンクからバッハまで」
~プログラム~
スヴェーリンク:我が青春は過ぎ去りぬ
J.P.Sweelinck: Mein junges Leben hat ein End’
フレスコバルディ:トッカータ第2番、フォリアによるパルティータ
Girolamo Frescobaldi: Toccata Seconda, Partita Sopra Folia
Orlando Gibbons: The Lord of Salisbury his Pavan,Galliard
ラモー:ガヴォットと6つの変奏
J.P.Rameau: Gavotte et Doubles
J.S.Bach: Partita Nr.1 Bdur BWV825
J.S.Bach: Englische Suite Nr.2 amoll BWV807
東京公演 「管谷怜子ピアノリサイタル」のごあんない
2016年4月8日(金)19:00より、三鷹芸術文化センター風のホールにて「管谷怜子ピアノリサイタル」を開催するはこびとなりました。
これまで、故郷である福岡市を中心に演奏活動をしてまいりましたが、このたび縁あって東京にて演奏会を開催できることになりまして、夢のようで大変嬉しく、また気が引き締まる思いです。
2012年より福岡市の日時計の丘ホールにて、年2回のペースで「バッハ クラヴィーア作品連続演奏会」を重ねて参りました。現在第7回を終え、「平均律クラヴィーア曲集第1巻」「フランス組曲」「トッカータ」「ピアノ協奏曲第1番」などに取り組んで参りました。
今回の演奏会では、今までのバッハ演奏の成果と、新しい試みとしてバッハ以前の作品を現代ピアノで演奏することをテーマにしております。スヴェーリンクはオランダのオルガニスト、フレスコバルディはイタリア、ギボンズはイギリス、ラモーはフランス、とヨーロッパ各地で活躍した作曲家たちの作品です。それぞれの国ならではのスタイルも感じていただけるかと思います。特にスヴェーリンク、フレスコバルディ、ギボンズの作品はピアノで演奏されることは非常に稀です。本来はチェンバロ、オルガンなどで演奏されるレパートリーですが、現代のピアノで演奏してもたいへん魅力的な作品です。
プログラム後半はバッハの『パルティータ第1番』、『イギリス組曲第2番』を演奏いたします。バッハは「音楽の父」といわれますが、バッハは「前の世代のフレスコバルディやスヴェーリンクなどの音楽をどのように学んで模倣しながら、バッハ自身の作品に取り入れ、発展させていったのか」ということをこのプログラムで感じていただければと思います。
ご多用中とは存じますがぜひご来場くださいます様よろしくお願い申し上げます。